賃貸に出されていたマンションのお部屋が空くことになり、「夫婦2人で暮らすのにちょうどいい空間にしたい」とお声かけいただきました。
独立していたキッチンをオープンにし、対面型に配置してリビング・ダイニングと一体に。2つあった寝室も1つに減らしてLDKと繋ぎ、「お客さんが来た時に泊まってもらえる空間がほしい」というご要望に、小上がりの畳スペースの提案でお応えしました。小上がりをどう仕切るかは時間をかけて検討。建具を入れると圧迫感が出るし、カーテンだとたまりが気になるし…。お話を重ねる中で「簾はどうですか」と提案し、一緒にショールームを訪問。黒い簾調のロールスクリーンを選ばれました。他にも、人目がつかない場所に飼っておられるワンちゃんのお手洗いを設置されたいということで玄関の隣に新設したシューズクローク内に専用のトイレを設けたり、洋服や靴をたくさんお持ちだったことから収納スペースの棚板の数やハンガーパイプの高さなどを綿密に計算して計画したり、お部屋のあちこちに快適に暮らしていただける工夫を施しています。
意匠は奥様のご希望でモダンな雰囲気に。どこかに取り入れたいとおっしゃっていたアイアンパネルを玄関ホールにあしらい、蔦をモチーフにした優しいデザインに合わせて白い框のリビングドアをコーディネート。キッチンや洗面化粧台も同デザインのものをセレクトし、白が引き立つよう床や壁の色味を決めていきました。
お引き渡し後にお会いした際には「インテリアを楽しみながら快適に暮らせています」というご感想をいただいており、遊びに来られたご友人たちにも好評だそう。「自慢の住まいになった」と喜んでいただいています。